キリスト教用語聖書史上重要な聖書訳、特筆すべき聖書訳、現代社会で使用されている聖書訳などを掲載中です。当初「キリスト教用語」のページにて説明していましたが、項目数が増加、説明も限られたスペースでは限界があること。さらには時系列把握を容易ならしめるため、等々の理由により今回独立ページを設定し説明させていただくことと致しました。なお、目次には言葉の重複を避け、「○○聖書」の「聖書」ということばは原則として略しております。
アメリカ訳聖書(Beck)
(ATT−An American Translation(Beck)
1976
今日(こんにち)の言葉による新約聖書(NTLT−The New Testament in the Language of Today)の訳者のウィリアム・F・ベック(William F. Beck)は新約聖書の訳を終え、旧約聖書の訳に着手、初稿を校正中の1966年、急遽天に召されたため、2名の学者、すなわちゴードン・コンウェル神学校旧約聖書学教授のエルマー・シュミックとコンコーディア神学校のエリック・キールがこれに改訂を加え、前述の新約聖書と合わせ、1976年にアメリカ訳聖書(An American Translation (ATT))として刊行したものです。新約聖書についてはもともと口語調の常套句や省略語に満ち、ベックが所属していたルーテル教会ミズーリ・シノッド(ミズーリ派 LCMS−Luthern Church-Missouri Synod)の神学と教会関係委員会よりも問題ありとされていたため、これにも改訂が加えられています。

彼の死後、ほどなくしてベックの友人であったフィリップ・B・ジースラー博士(Dr. Phillip B. Giessler)がさらに手が加え、第2版が発行されました。この改訂で、ベックがギリシャ語のcharis を"love"と訳した言葉は"grace"に、"happy"は"blessed"に、あるところでは"became righteous"を"justified"に置き換えられています。

この聖書訳は原語の意味が立体的に浮彫して理解できるよう、聖句ごとに代表的な26の英語訳を対比(parallel)表示するザ・ワード(THE WORD-The Bible from 26 Translations)にも選ばれている訳の一つです。

(参考文献: Bible Research)
 
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