キリスト教用語聖書史上重要な聖書訳、特筆すべき聖書訳、現代社会で使用されている聖書訳などを掲載中です。当初「キリスト教用語」のページにて説明していましたが、項目数が増加、説明も限られたスペースでは限界があること。さらには時系列把握を容易ならしめるため、等々の理由により今回独立ページを設定し説明させていただくことと致しました。なお、目次には言葉の重複を避け、「○○聖書」の「聖書」ということばは原則として略しております。
ラムサ聖書
(Lamsa Bible--The Holy Bible from Ancient Eastern Manuscripts)
1933
出版社 A.J.Holman Company
この聖書の正式名はThe Holy Bible from Ancient Eastern Manuscripts, the Lamsa Bibleとなっており、直訳すると古代東方教会写本を底本とする聖書、ラムサ聖書と長い名前になりますが編集者名(George M. Lamsa) に因み、一般的にはラムサ聖書と呼ばれています。アッシリア東方教会およびシリアのキリスト教伝承に用い られたシリア語訳の公認聖書(ペシタ--Peshitta)を底本とする全訳(旧約聖書と新約聖書)で1933年に刊行され ました。

ラムサは新約聖書の底本にかかる学術上の主流に対し、アラム語の優越性を主張。したがって彼の訳は後世のギリシャ語写本よりも優れていると主張しています。つまり、ペシタ(シリア語訳の公認聖書)は英語訳聖書とは異にし、後世のギリシャ語とヘブル語写本からではなく、それ以前のアラム語写本から翻訳されたものです。これに対して、新約聖書のジェイムズ王欽定訳はエラスムスの公認本文によって訳されているのです。

新約聖書本文に関し、現代ではジェイムズ王欽定訳と比較し、より正確であると考えられています。アラム語はギリシャ語よりも古い言語であり、イエスや使徒たちが話していた言語であるからです。

なお、この聖書訳は原語の意味が立体的に浮彫して理解できるよう、聖句ごとに代表的な26の英語訳を対比(parallel)表示するザ・ワード(THE WORD-The Bible from 26 Translations)にも選ばれている訳の一つです。

Lamsa Bible: Aramaic Pweshitta Lamsa New Testament Online

(参照文献:Wikipedia "Lamsa Bible" last modified on 26 April 2009)
BACK HOME