ギリシャ語原語による新約聖書
     (The New Testament in the Original Greek 1881)

この聖書は現代ギリシャ語訳ではなく、ギリシャ語本文の批評版(したがってギリシャ語原語そのもの)で、ギリシャ語本文を吟味し、研究する上で重要かつ有名なギリシャ語新約聖書です。英国国教会主教で聖書学者のアイルランドの神学者ウェストコット( Brooke Foss Westcott (1825–1901))とホート( Fenton John Anthony Hort (1828–1892))にちなみウェストコット・ホート本文とも呼ばれています。

この批評版は当時最古とされていた新約聖書写本片とそれまでに発見されていた本文から編纂されましたが、編纂には実に28年間も費やしています。まず、編纂にあたっては本文型をその特徴に基づき、以下の4種類に分類してから作業が進められました。


1.シリア型ないしはビザンティン写本型

それまで広く使用されてきたテクストゥス・レセプトゥスはこれに基づいていますが年代的には一番新しいので(紀元12世紀以前にはさかのぼらないとされるので)これを除外。


2.西方型
 
1.よりははるかに古いものの意訳の傾向にあるため、信頼性に欠ける。


3.例えばエフライムコーデックス写本(綴り本形式の写本)などのアレキサンドリア型

洗練された(洗練され過ぎた)ギリシャ語の文体であること。


4.中立型

以上1~3を除外し、4世紀までに成立したと考えられる、ヴァチカン・コーデックス写本およびシナイ・コーデックス写本が、原文に最も近いものとして、全面的にではないものの、これに相当部分を依存し編纂されました。


米国の聖書学者で本文批評家のメツガー(Bruce Manning Metzger 1914 -- 2007)は「彼らの批評方針および手順の全体としての有効性は今日の学者により広く認められている」としています。

参照文献:
Wikipedia 「ギリシャ語原語による新約聖書」最終更新 2013年4月2日 (火) 03:08


Wikipedia "The New Testament in the Original Greek" last modified on 23 March 2013 at 19:56
  
 
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