キリスト教用語聖書史上重要な聖書訳、特筆すべき聖書訳、現代社会で使用されている聖書訳などを掲載中です。当初「キリスト教用語」のページにて説明していましたが、項目数が増加、説明も限られたスペースでは限界があること。さらには時系列把握を容易ならしめるため、等々の理由により今回独立ページを設定し説明させていただくことと致しました。なお、目次には言葉の重複を避け、「○○聖書」の「聖書」ということばは原則として略しております。
20世紀新約聖書
TCNT-The Twentieth Century New Testament)
   
この聖書訳はジェイムズ王欽定訳が、古典的な魅力ゆえに教養層には受け入れられてはいるものの、あまり教育の機会に恵まれなかった人々には多くの文章が難しいばかりか更には理解し難いということが判明したことに端を発します。昔さながらの英語表現形式では、聖書の内容が今日の私たちの生活とは関係のないような印象を与えることです。新約聖書で使われるギリシャ語は元来数世紀前の古典ギリシャ語ではなく、新約時代に話されていた日常語だったからです。

翻訳者は現代英語に使われることのない語句を使用しないよう常に努力を払いました。しかし、詩句や旧約聖書からの引用や祈祷文を翻訳するにあたってはやや古い言い回しも採りいれられました。

ジェイムズ王欽定訳はティンダル、ウィクリフやラテン語訳などにさかのぼってこれらを参照していますが、この20世紀新約聖書は以前の聖書訳の改訂ではなく、ギリシャ語そのものを底本としています。意訳というよりむしろ逐語訳となっていますのですべての言葉に注意が払われています。

*ウェストコット・ホート版として知られているギリシア語新約聖書校訂版(1881)を底本としていますがこれは質が高く、最新、最良のギリシャ語新約聖書と考えられています。書巻の区分は一般的なものに従っていますが、各区分の間では年代順となっています。

なお、この聖書訳は原語の意味が立体的に浮彫して理解できるよう、聖句ごとに代表的な26の英語訳を対比(parallel)表示するザ・ワード(THE WORD-The Bible from 26 Translations)にも選ばれている訳の一つです。

聖句の一例:

ヨハネによる福音書1章1〜3節

At the Beginning the Word already was:
The Word was with God;
And the Word was God.
He was with God at the Beginning;
It was through him that everything began,
And not a single thing began apart from him.


*ウエストコット(Brooke Foss Westcott1828-1901)英国国教会の神学者・新約学者
ホート(Fenton John Anthony Hort 1828-1892) 英国国教会の神学者・新約学者

(参照文献:innvista "The Twentieth Century New Testament")

 
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