キリスト教用語聖書史上重要な聖書訳、特筆すべき聖書訳、現代社会で使用されている聖書訳などを掲載中です。当初「キリスト教用語」のページにて説明していましたが、項目数が増加、説明も限られたスペースでは限界があること。さらには時系列把握を容易ならしめるため、等々の理由により今回独立ページを設定し説明させていただくことと致しました。なお、目次には言葉の重複を避け、「○○聖書」の「聖書」ということばは原則として略しております。
ダートマス聖書
TDB-The Dartmouth Bible







































この聖書訳はジェイムズ王欽定訳(King James Version)の簡約版です。編集はロイ・B.チェンバリン(Roy B. Chamberlin)とヘルマン・フェルトマン(Herman Feldman)で聖書学者による諮問委員会の助言を受けています。

聖書を知りたいと願う多くの人たちの決心が瓦解する理由のいくつかには次のようなことが挙げられます。

−−圧倒的な長さ(量)、パッとしない段組み、目が疲れる活字、多くの錯綜した順序、内容の繰り返し、あちこちに現れる内容の単調さ、わけの分からない言葉や引喩などです。さらには時代背景についての知識がないことから理解するのが困難になること。中には伝統的、教理的あるいは教派的な匂いのする訳もあります。そこで、この聖書訳の編集者はこれらの障碍を最低限まで減らすことができると信じて翻訳をすすめたのです。

個々人の事情や成年学習グループで調査した結果、以下の翻訳方針が定められました。
−−簡約すること。個々の文(の背景や内容など)を明らかにすること。特定の学術的な、あるいは教派的な見解が偏らないこと。評価の定まったテキスト(本文)を使用すること。明らかになった問題を十分検討すること。

書巻はジェイムズ王欽定訳どおり、通常の配列となってはいますが、少し変更されたところがあります。ルツ記、エステル記とヨナ書は内容が似通っているので一つのグループに集約されています。預言書やパウロ書簡は今日受け入れられている時代順に配列されています。箴言の内容はテーマ別に分類されています。四福音書は統合されました。詩文の意味はありありと目に浮かぶように工夫されました。詳細な主題と名称についての索引が加えられました。参照を容易にするため、ガイドマップに注釈がつけられています。

本文のおおよそ半分が残されました。省かれた個所は繰り返しの部分や神学生以外の読者にはさして重要でないと思われた個所です。原稿はいくつかのプロテスタント団体、ローマカトリックやユダヤ教の一般信徒や教職者に提示されました。

旧約聖書の部では歴代誌上下の大部分が省かれ、イザヤ書は2巻に分割されています。一方、新約聖書の部ではヨハネの手紙のうち、二と三が省略されました。アポクリファの部には9つの書巻が含まれています。これら聖書の三部の各区分には序文がつけられています。

聖句の例:

創世記1章1、2
In the beginning God created the heaven and the earth. And the earth was without form, and void; and darkness was upon the face of the deep. And the Spirit of God moved upon the face of the waters.

ソロモンの智恵1章1
Love righteousness, ye that be judges of the earth:
think of the Lord with a good (heart),
and in simplicity of heart seek him.

ヨハネによる福音書1章1-3
In the beginning was the Word, and the Word was with God, and the Word was God. The same was in the beginning with God. All things were made by him; and without him was not any thing made that was made.

(参照文献:innvista "The Dartmouth Bible")
 
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