キリスト教用語聖書史上重要な聖書訳、特筆すべき聖書訳、現代社会で使用されている聖書訳などを掲載中です。当初「キリスト教用語」のページにて説明していましたが、項目数が増加、説明も限られたスペースでは限界があること。さらには時系列把握を容易ならしめるため、等々の理由により今回独立ページを設定し説明させていただくことと致しました。なお、目次には言葉の重複を避け、「○○聖書」の「聖書」ということばは原則として略しております。
アンヴァニシュト・ニュー・テスタメント
(UNT-Unvarnished New Testament)
1991
この聖書訳(以下UNTと略)は多くの現代英語訳よりもずっとシンプルかつ単刀直入な訳を目指し、アンディ・ガウス(Andy Gaus)により翻訳されました。シンプルな文章構造に加えて、キリスト教神学上重要な多くの言葉をさらに一般的で親しみやすい言葉にしました。たとえば伝統的な用語である「罪(sin)」は平たく「悪いことをする(doing wrong)」という具合に訳されました。このような手法のゆえにアンヴァニシュト(unvarnished)、つまり「飾らない、ありのままの」というタイトルが付けられましたがアンディ・ガウスこの革新的な手法を巻頭で手短に説明をしています。

たとえば、身近な言葉である「弟子(disciple)」という言葉をガウスは通常の言葉である「学生、生徒(student)」と訳したり、革新的で神学的な響きを持たない訳語がほかにもあります。「罪(sin)」は「悪いことをする(doing wrong)」、「恵まれた(blessed)」は「幸いに(in luck)」、「見よ(behold)」は「ご覧なさい(look)」などなど沢山見られます。ローマカトリックの教徒ですので「処女(virgin)」についてはマリアの永遠の処女性についてその賛否の論拠をあげています。

英語を話すクリスチャンの間では、長らく古色蒼然とした訳に対する不満がありました。そのような中でガウスは理解し易い訳をしようと努めて来たのです。彼は1988年にはすでにアンヴァニシュト・ゴスペルと題する四福音書を訳出していたのです。ガウスはこれに少しの改訂を加えて、新約聖書についての完全訳を行ったのですが、その過程で各方面からの関心が高まり、そのため、四福音書以外の残りの部分についても翻訳を続けたわけです。

巻末には15ページにわたる用語集があり、読者がこれまでの伝統的な訳語を検索することができます。それぞれの用語はギリシャ語、その意味、その中から選んだ訳語とその釈義です。

書巻は通常の配列方式となっており、章区分はあるものの、節番号はつけられていません。理由は節番号は参照するには便利ですが、自然な読書の流れには邪魔になるというのがその理由です。携帯するのに軽いように地図、グラフ、クロスリファランスや換算表などは省略されています。


文例:マタイによる福音書 7:2-5

“Why do you look at the splinter in your brother’s eye but you don’t notice the log in your own eye? And how can you say to your brother, ‘Let me get that splinter out of your eye,’ with that log there in your own eye? You fake, first get the log out of your own eye, and then you can see about getting the splinter out of your brother’s eye.”

文例:ヘブル人への手紙 12:1,2

“Well now, with such a swarm of good examples on every hand, lest us cast off all our dead weight including sinfulness that gets into everything, let us run the endurance race that lies before us, taking our cues from the captain and trainer of our faith, Jesus, he who turned from the joy that beckoned to him to endure the death of the cross, caring not a whit how shameful it was, and now sits at the right of the throne of God.”

(参照文献:Wikipedia "The Unvernished New Testament" last modified on 1 January 2012 at 13:37.)
(参照文献:innvista "The Unvernished New Testament" )
 
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