キリスト教用語聖書史上重要な聖書訳、特筆すべき聖書訳、現代社会で使用されている聖書訳などを掲載中です。当初「キリスト教用語」のページにて説明していましたが、項目数が増加、説明も限られたスペースでは限界があること。さらには時系列把握を容易ならしめるため、等々の理由により今回独立ページを設定し説明させていただくことと致しました。なお、目次には言葉の重複を避け、「○○聖書」の「聖書」ということばは原則として略しております。
グリーン逐語訳
(LITV--Green's Literal Translation )
グリーン逐語訳はジェイ・P・グリーン・シニア(Jay P. Green, Sr.)によるクリスチャンバイブルの直訳版です。1985年に初版が発行され、1986年に、インターリニア・バイブルと呼ばれるへブル語−英語ーギリシャ語併記版に統合されました。

この聖書の翻訳方針で旧約聖書に関し、著者は次のように述べています。

へブル人たちは、本来牧畜者たちであり、その言葉は基本的には生き生きとし、もともと描写的なものでした。たとえば場所の名前では"The Graves of Lust"(欲望の墓場)であるとか"The Valley of the Giants"(巨人の谷)などなど具体的です。 この聖書では単にへブル文字の字訳で事足りるとすものではなく、これらについての真の意味も明らかして行くことです。

(訳者注:字訳(transliteration)-->一国語のアルファベットで書かれたものを他国語の相当字母に書き直す; (全然成立を異にする国語間で)音訳する「上海」を ‘Shanghai’ とするように(研究社英和大辞典)

すべてを擬人化することで逐語訳を通じてこれらのことが浮かびあがってきます。この逐語訳は読者を聖書の言葉が著された時代の人間の心理へ誘ってくれることでしょう。 かくして聖書が十分に理解される助けになるでしょう。


この聖書の翻訳方針で新約聖書に関して、著者は次のように述べています。

ギリシャ語について申せば、あらゆる場面に適応した表現が可能な言葉であると思われています。生き生きとした多様な表現は聖書でも明らかにされています。しかし、古典ギリシャ語よりも、むしろ、平素一般に使用されるギリシャ語が無学な猟師のペテロや、反対に教養ある医者びのルカや神学的訓練を受けたパウロにより書き表されています。 聖書学習生に神の掟や定めを伝えるにあたり、訳者は字義通りでシンプルな英語で、神が人々にあてて書かれたことを伝えることが重要だと思います。聖書訳は訳者の語彙の豊富さや学識をひけらかす場では決してないのです。

さらに、本文の詳細な表現が保持されるようあらゆる注意が払われました。動詞のひとつひとつが原語の時制、数、態、法を守るため入念に調査され、名詞についても個々のものが本文の中で正しい役割を果たすために吟味されました。分詞もそれぞれがその態様を保持するため注意深く訳されました。 さらに意味を明瞭にするために翻訳者によって付け加えられた言葉は読みやすさを損なうことなく極限まで制限されています。そしてこれらの言葉が使用された場合は角括弧書きされていますので、どの語句が神様ののものであり、どの言葉が翻訳者のものであるかを知ることができます。読者はどの訳よりも(否、新アメリカ標準訳でさえも)神の言葉をこれ以上に字義通り正確に訳したものを見つけることはできないことでしょう。

聖書には不思議なことや理解に苦しむ個所があります。(ペトロへの手紙二3章15〜16節) しかしそれはヘブル語やギリシャ語の字義のせいではありません。あなたを惑わしキリストの福音を捻じ曲げようとする輩による間違った福音によるものです。 神の遣わされた記者により書かれた文字から派生するものではないのです。なぜならこれらの心清い人たちは聖霊により生み出されたからです。(ペトロへの手紙一1章21節) 

この聖書の目的は読者を導いたり(もしくはミスリードしたり)するものではなく、神様が私たちを導くために著されたみ言葉にある字義をありのままに提供することにより、読者が神様と差し向かいできるようにすることです。これを実行するため、私たちは神様の次のみ教えにすがるものです。

 「 人はすべて偽り者であるとしても、神は真実な方であるとすべきです。」(ローマへの信徒への手紙3章4節)

(参照文献:Wikipedia英語版last modified on 28 July 2009 at 10:38
 
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