キリスト教用語聖書史上重要な聖書訳、特筆すべき聖書訳、現代社会で使用されている聖書訳などを掲載中です。当初「キリスト教用語」のページにて説明していましたが、項目数が増加、説明も限られたスペースでは限界があること。さらには時系列把握を容易ならしめるため、等々の理由により今回独立ページを設定し説明させていただくことと致しました。なお、目次には言葉の重複を避け、「○○聖書」の「聖書」ということばは原則として略しております。
エルサレム聖書(フランス語・英語)
La Bible de Jerusalemin(フランス語)
The Jerusalem Bible(英語)



新エルサレム聖書(英語)
The Jerusalem Bible
(NJB or TNJB--the New Jerusalem Bible)
  
この聖書のはじまりはフランス語訳のエルサレム聖書(La Bible de Jerusalemin 1961)で、ローマカトリック訳です。これまでのラテン・ウルガータからの翻訳ではなく、はじめてギリシャ語、ヘブル語原典からのフランス語訳であり学問的水準も高く優れた翻訳であるため、他の言語への重訳もされました。1961年に刊行され、1973年と1998年に改訂が行われ、現在フランスで最も使用されている聖書となっています。

一方、英語訳(TJB or JB--The Jerusalem Bible)は1966年に刊行されました。プロテスタント聖書の66巻に加えて第二正典および豊富な注釈と前文が含まれています。

エルサレム聖書誕生の契機は、1943年ローマ教皇ピウス12世が回勅(Divino Afflante Spiritu)を発し、これまでのヒエロニムス・ラテン・ウルガータよりも、むしろヘブル語・ギリシャ語から聖書を翻訳することを薦めたことにより、エルサレム聖書学校のドモニコ修道会やその他の学者がフランス語訳作業を進め、1961年、「エルサレム聖書(La Bible de Jerusalemin 1961)」が誕生し、さらには1966年の英語訳のベースともなりました。

エルサレム聖書(英語訳)は17世紀のドゥエ・ランス訳以来のローマカトリックによる英語訳として広く受け入れられ、ローマカトリックの公式聖書となり、学術水準の高い英語訳と認められました。このため、教皇庁はヨーロッパにおける礼典やミサでこれを使用し、ときにはリベラルなプロテスタントにも認められ、読まれたりもしています。 テキスト全体としての性格は米英中間の様相を呈し、英国的、米国的いずれにも偏重しておらず、多くの方面で受け入れられ、全体として、20世紀に完成したすぐれた英語訳のひとつと考えられています。

1985年、英語訳は全面的に改訂され、新エルサレム聖書(NJB or TNJB--the New Jerusalem Bible)として生まれ変わりました。新エルサレム聖書は原典からの新しい翻訳で、文体や翻訳手法など間接的な部分を除きフランス語訳からの直訳には拘束されていません。なお、この英語訳は原語の意味が立体的に浮彫して理解できるよう、聖句ごとに代表的な26の英語訳を対比(parallel)表示するザ・ワード(THE WORD-The Bible from 26 Translations)にも選ばれている訳の一つです。

(参照文献:Wikipedia英語版last modified on 28 July 2009 at 10:28
  
 
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