キリスト教用語聖書史上重要な聖書訳、特筆すべき聖書訳、現代社会で使用されている聖書訳などを掲載中です。当初「キリスト教用語」のページにて説明していましたが、項目数が増加、説明も限られたスペースでは限界があること。さらには時系列把握を容易ならしめるため、等々の理由により今回独立ページを設定し説明させていただくことと致しました。なお、目次には言葉の重複を避け、「○○聖書」の「聖書」ということばは原則として略しております。
マシューの聖書
またはマシュー聖書
(Matthew's Bible or Matthew Bible)


  
イギリスで最初に印刷された聖書です。
ウィリアム・ティンダル(William Tyndale)の同労者であったジョン・ロジャーズが1537年トーマス・マシュー(Thomas Matthew) という偽名で発行。ティンダル訳を最大限使用。旧約聖書の残りの部分と第二正典(外典、アポクリファ)についてはドイツ語とラテン語からのカヴァデール訳を使用し、結合した英語訳聖書です。

ティンダル訳は新約聖書と旧約聖書のモーセ五書、ヨシュア記、士師記、サムエル記上および下、列王記上および下、歴代史上および下。ティンダルはヘブル語とギリシャ語から直接翻訳し、部分的にウルガータ聖書のエラスムスラテン語テキストを参照したほか、前文は欄外注にはルターのドイツ語聖書を参照しているので都合5ヶ国語からの翻訳となっています。

偽名を使用した理由は、(聖書を勝手に翻訳したことで)当時異端と糾明されていたティンダルが翻訳に加わっていることを国王であるヘンリー8世から隠すためでした。そのため、ティンダルの既成教会体制にたいする批判的な注釈は削除されています。なお、外典のマナセの祈りはジョン・ロジャーズが1535年に印刷されたフランス語聖書から翻訳しています。

(参照文献:Wikipedia英語版last modified on 18 August 2009 at 15:36 一部加除訂正)

  
 
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