キリスト教用語聖書史上重要な聖書訳、特筆すべき聖書訳、現代社会で使用されている聖書訳などを掲載中です。当初「キリスト教用語」のページにて説明していましたが、項目数が増加、説明も限られたスペースでは限界があること。さらには時系列把握を容易ならしめるため、等々の理由により今回独立ページを設定し説明させていただくことと致しました。なお、目次には言葉の重複を避け、「○○聖書」の「聖書」ということばは原則として略しております。
新改訳聖書
(New Japanese Bible)
  
日本語現代訳聖書のうち、新共同訳聖書、口語訳聖書と並びに多く読まれている聖書で主として福音系教会にて使用されています。聖書を『誤りなき神のみことば』と確信する福音主義に立つ42名の翻訳者による委員会訳で、さらに「特定の神学的立場に傾かないで、言語的に妥当であるかを尊重すること」としています。

新改訳聖書の背景としては、日本聖書協会刊「口語訳聖書」の翻訳方針が、やや自由主義神学的であったことから、福音派を中心に、神やキリストの権威を弱めているという不満が起こったことと、しばしば見られる「であろう」という表現は曖昧であるという批判や、またこのリベラルな傾向は当時発行された英語聖書の改訂標準訳聖書(RSV)に追随するものだという批判などに基づくものです。

翻訳比較の一例

ヨハネによる福音書1章1〜3節
日本聖書協会「口語訳聖書」
1:1 初めに言があった。言は神と共にあった。言は神であった。
1:2 この言は初めに神と共にあった。
1:3 すべてのものは、これによってできた。できたもののうち、一つとしてこれによらないものはなかった。

日本聖書刊行会「新改訳聖書」
1:1 初めに、ことばがあった。ことばは神とともにあった。ことばは神であった。
1:2 この方は、初めに神とともにおられた。
1:3 すべてのものは、この方によって造られた。造られたもので、この方によらずにできたものは一つもない。

主な特徴としては
○文語訳、口語訳聖書の伝統的固有名詞を継承
○翻訳者の解釈を理解し易くするために欄外注に他の書簡の参照箇所や、<別訳><直訳><異本><原語>(ヘブル語、アラム語、ギリシア語)等を明記
○旧約聖書において、神の御名を太字の「」で表し、その他の通常使われる「主」と区別
○本文批評は新アメリカ標準訳(NASB)に準拠することになっていたが、旧約は日本語訳の方が早く進んだため、マソラ本文に沿った。


底本は新約聖書がネストレ第24版(ギリシャ語)、旧約聖書がキッテルのビブリア・ヘブライカ第7版(ヘブル語)

新約聖書は1965年、旧約聖書は1970年に完成。 1978年に改訂第二版発行。差別語の見直しや900箇所にに及ぶ小改定をほどこした第三版が2003年に完成。翻訳は有限責任中間法人新改訳聖書刊行会。日本聖書刊行会が発行、発売元はいのちのことば社。

(参考文献:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia
最終更新 2009年7月29日 (水) 02:52 ))
  
 
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