キリスト教用語聖書史上重要な聖書訳、特筆すべき聖書訳、現代社会で使用されている聖書訳などを掲載中です。当初「キリスト教用語」のページにて説明していましたが、項目数が増加、説明も限られたスペースでは限界があること。さらには時系列把握を容易ならしめるため、等々の理由により今回独立ページを設定し説明させていただくことと致しました。なお、目次には言葉の重複を避け、「○○聖書」の「聖書」ということばは原則として略しております。
タルグム
(
Targum)
   
タルグム(תִּרְגֵּם)はもともとは翻訳するという意味ですが、そのほかに中世ユダヤの時代のアラム語そのもの、その他いろいろな意味に用いられます。ここではユダヤ教聖典(旧約聖書)のアラム語訳、注釈、説明の意味で用います。

バビロンの捕囚からペルシャ帝国時代に入ると聖書ヘブライ語が理解できないユダヤ人が多くなり、このため、紀元前1世紀の終わり頃には、ヘブライ語聖書は、当時、近東で一般的な言語となっていたアラム語で訳したり、説明される必要性が生じ、その解釈が口頭で一般会衆に伝えられました。タルグムを記述することは禁止されていましたが、それでも紀元1世紀の中葉になると記録されたものが出現するようになりました。ヘブライ語聖書のこれらアラム語訳は直訳というよりも意訳され、中には具体的事例や寓話を交えて翻訳されたものも存在します。タルグムは聖書の言語を確定するためや、初期のテキストがどのように読まれたかを推定したり、時には空白を埋めたり、難解な箇所の意味を知る上で役立つこともあります。(本文批評) なお、タルグムはユダヤ教の中で特別な位置を占め、そのテキストは、ヘブライ語本文の横に並べて印刷されます。タルグムはエズラ記、ネヘミヤ記、ダニエル書を除くヘブライ語聖書のほとんどすべてにつけられており、第2神殿時代にヘブライ語の知識が衰退するに伴い、ますます一般に用いられるようになりました。

参照文献:ブリタニカ国際大百科事典、英語聖書の歴史を知る事典A.ギルモア著 本多峰子訳 教文館 
Wikipedia "Targum" last modified on 6 November 2012 at 21:05.
    
 
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