キリスト教用語聖書史上重要な聖書訳、特筆すべき聖書訳、現代社会で使用されている聖書訳などを掲載中です。当初「キリスト教用語」のページにて説明していましたが、項目数が増加、説明も限られたスペースでは限界があること。さらには時系列把握を容易ならしめるため、等々の理由により今回独立ページを設定し説明させていただくことと致しました。なお、目次には言葉の重複を避け、「○○聖書」の「聖書」ということばは原則として略しております。
トゥデイズ・ニュー・インターナショナル(米国)

(TNIV--Today's New International Version
   
「トゥデイズ・ニュー・インターナショナル」(TNIV--Today's New International Version)は1970年代に新国際訳(NIV--the New International Version)を翻訳したのと同じ聖書翻訳委員会CBT(the Committe on Bible Translation)により作成されたプロテスタント訳で第二正典(外典、アポクリファ)は含んでいません。

新約聖書は2002年3月に、旧約聖書を含む聖書全体は2005年2月に完成した21世紀訳ですが、翻訳作業には実に10年もの歳月を要しています。13人の福音派の学者が参加したほか、聖書のそれぞれの特定の書(巻)を専門とする40名の福音諸派の学者が校閲を行いました。

この聖書誕生の背景としては、以前の版であるNIVの多くの箇所が現代の読者には誤解を招きやすいとの理由からでした。 TNIV翻訳者の思いは現代の用語を使用し、正確で読みやすいものにすることでした。CBTはNIVを受け継ぎ、厳密な直訳と意訳の中間に落ち着くようバランスがとれ、中庸を得た訳を実現することでした。

翻訳には多くの写本が参照されましたが、旧約聖書にはマソラ本文(ほんもん)死海文書、サマリヤ五書、ギリシャ語七十人訳、ラテン・ウルガータ訳、古代シリア語訳聖書等々が参照され、新約聖書には世界聖書連盟(the United Bible Society)のネストレ・アーラントのギリシャ語新約聖書が参照され、最新の聖書学、言語学、考古学の基づくものとしており、かつNIVと比較し、意訳ではなく直訳に比重傾斜しています。また人間に対しては包括用語(性差のない語)を用いていますが、神に関しては従来と同様の翻訳方針をとっています。例としてマタイ福音書5章9節には"Blessed are the peacemakers, for they will be called children of God."とし、従来のsons of Godという男性名詞による表現を回避し、children of Godという表現を用いています。

TNIVを支持する教会の中には、これを公式に承認している北米キリスト改革派教会(CRC--Christian Reformed Church)や米国福音カベナント教会(the Evangelical Covenant Church)などがありますが、北米フリーメソジスト教会では「危険ではない」とするものから「これまでで最も正確な訳」とするものまで意見が分かれています。
  (参照文献:Wikipedia英語版last modified on 7 August 2009 at 16:29

  
 
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