キリスト教用語聖書史上重要な聖書訳、特筆すべき聖書訳、現代社会で使用されている聖書訳などを掲載中です。当初「キリスト教用語」のページにて説明していましたが、項目数が増加、説明も限られたスペースでは限界があること。さらには時系列把握を容易ならしめるため、等々の理由により今回独立ページを設定し説明させていただくことと致しました。なお、目次には言葉の重複を避け、「○○聖書」の「聖書」ということばは原則として略しております。
ウェーマス新約聖書

(WNT-Weymouth New Testament)
1903
ウェーマス新約聖書はリチャード・フランシス・ウェーマス(Richard Francis Weymouth)のリザルタント・ギリシャ語聖書(Resultant Greek Testament)のテキストをウェーマス自身が19世紀当時の日常英語に翻訳した聖書で、別名「現代語新約聖書("The New Testament in Modern Speech" or "The Modern Speech New Testament")」として知られています。この聖書は後にロンドンのアーネスト・ハムデンクック師(Reverend Ernest Hampden-Cook in London)により一部改訂編集され以下の出版社により1903年に刊行されました。

1.James Clarke & Co (London)
2.Baker and Taylor Company (New York)


この版は、誤ってウェーマス第二版と呼ばれることがありますが、本当は初版なのです。アーネスト・ハムデンクックは当時ウェーマスの書記を務めていましたが、ウェーマスが1902年に死去したため、ウェーマスの原稿を編集し、翌1903年にこの初版を世に送り出しました。ウェーマス訳の基本となったのは1892年に"The Resultant Greek Testament"のタイトルで発行されたウェーマス自身のギリシャ語本文の批判版です。

この訳は評判を得て、その後非常に多くの版を重ね、数百万部を売り上げるに至りました。ウェーマスの狙いは霊感を得た聖書の記者が、もし、実際に19世紀から20世紀に生きていて新約聖書や福音書の出来事を記録したとしたら、どのように記録したであるかと知ることでした。そうすることで聖職者向きに偏ったり、あるいは主義学説に偏らず、すべての教派のクリスチャン読者に受けいられ、しかも格式のある現代英語訳にすることができたのです。

なお、この聖書訳は原語の意味が立体的に浮彫して理解できるよう、聖句ごとに代表的な26の英語訳を対比(parallel)表示するザ・ワード(THE WORD-The Bible from 26 Translations)にも選ばれている訳の一つです。


(参照文献:Wikipedia"Weymouth New Testament" last modified on 7 February 2011 at 15:06 &"Bible Research" Website)

  
 
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