キリスト教用語聖書史上重要な聖書訳、特筆すべき聖書訳、現代社会で使用されている聖書訳などを掲載中です。当初「キリスト教用語」のページにて説明していましたが、項目数が増加、説明も限られたスペースでは限界があること。さらには時系列把握を容易ならしめるため、等々の理由により今回独立ページを設定し説明させていただくことと致しました。なお、目次には言葉の重複を避け、「○○聖書」の「聖書」ということばは原則として略しております。
ウィクリフ聖書
(Wycliffe Bible)


注:Wyclif、Wycliff、 Wicklife
または Wickliffeと

綴られることもあります。
  
英国の神学者、翻訳者にしてローマカトリックの批判者(宗教改革者)であったジョン・ウィクリフ(John Wycliffe--132?年--1384)は当時、(7世紀に部分訳はなされてはいたものの、全体としての)英語訳聖書がないことに疑問をもち、ローマカトリック教会の公認聖書であったラテン語聖書(ウルガータ聖書)を1382年、はじめて日常英語に翻訳しました。ウィクリフ自身はマタイ、マルコ、ルカ及びヨハネ福音書を翻訳と言われますが新約聖書全部を翻訳した可能性もあると言われています。そして彼の仲間が旧約聖書を翻訳し、1384年にいわゆるウィクリフ聖書(the Wycliffe Bible)として完成。 明瞭で美しく力強さがあったため、当時の英語に多くの影響を与えました。現地語への聖書翻訳を、教会の祝福を受けていないものとして禁じていた当時の教会の権威は翻訳に多くの誤りがあると非難しましたが、存在が知られるにつれ、広く英国中に行き渡り、ウィクリフの死後にも改訂版が出回っておおよそ100年間使われ続け、宗教改革の原動力の一つとなりました。 この聖書の序文にはリンカーンが引用した有名な次の言葉があります。"This Bible is for the government of the people, by the people, and for the people." 「この聖書は人民の、人民による、人民の為の統治に資するものである。」

なお、この聖書は世界最初の印刷された聖書(グーテンベルク)となりました。

(参考資料:Wikipedia英語版last modified on 28 July 2009 at 10:40および日本語版最終更新 2009年6月28日 (日) 05:35  「新キリスト教ガイドブック」 日本教会新報社)

  
 
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