教会FAQ
牧師と神父はどのように違うのですか。

神父(Father)とはローマカトリック教会で叙階(カトリックの秘蹟(サクラメント)の一つ)を受け、儀式や典礼を執行する司祭(priest)の敬称です。 (聖公会や東方正教会でも司祭と呼称) 司祭は生涯をもっぱら神職に献げるため独身です。

これに対して信徒の霊的ケアや伝道の責任を持つプロテスタントの教役者・教職者は牧師(pastor)といいます。(例外もあり、聖イエス会では司牧という職名を使用しています。) プロテスタントにおいて、牧師は神のもとでは一般信徒と変わらず身分において平等とされるため(*万人祭司-universal priesthood)、妻帯も許されています。

*宗教改革の三大原理: 聖書のみ(聖書の権威)、信仰義認(人は善行ではなく信仰によってのみ義とされる)、万人祭司

司祭の上位聖職者は司教(bishop)といい、司教区を統括します。(聖公会や東方正教会では主教と呼称) 司教座(主教座)のある聖堂は大聖堂(Cathedral--カテドラル)と呼ばれています。 なお、プロテスタントでも司教・主教に相当する職として、北欧およびドイツのルター派教会、アメリカのメソジスト教会、プレスビテリアン(長老派)教会などでは監督と呼ばれる教役者・教職者を置いています。

ついでながら司祭の下部聖職者は助祭、牧師の下部教役者・教職者は伝道師といいます。

なお、以上の説明は一般的なものであり、教派により微妙に異なる場合がありますので念のため。

                                                    (参照文献:ブリタニカ国際大百科事典)
                                                                                                     
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