教会FAQ
聖書には「ぶどうの木」、「ぶどうの枝」、「ぶどう園」など「ぶどう」にまつわる教えが多く出てくるのはなぜですか。

聖書の世界ではオリーブやイチジクとともにぶどうの栽培が気候に適し、とくにぶどう酒を醸造するためにさかんに栽培されていたからです。その意味では当時の人々にはとても身近な存在であり、そのためにもぶどうに関する譬えや教えは人々の心に直接語りかけるのに好都合だったためではないかと思われます。たとえば、「ぶどう酒」ではカナの婚姻でイエス様が水がめの水をぶどう酒に変えられた奇跡や古い皮袋には古いぶどう酒を、新しい皮袋には新しいぶどう酒を、の譬えをはじめとして新旧約聖書で15か所、「ぶどう園」の話では新約聖書で11か所、「ぶどう畑」では新旧約聖書で14か所、「ぶどう」そのものでは新旧約聖書で18か所も出現いたします。

なお、聖書が表す「ぶどう」の意味ですが、その意味として「主と主に連なる者たち」の象徴の意味があります。イスラエルの民にとって、親しんだ身近な作物であるゆえに譬えを通して主イエスの御言葉が良くわかるため、と当時は水が飲用水として健康に適していなかっため、「少量の葡萄酒」がからだを健康にして、生かすもの(Tテモテ5:23)であったことから、健全ないのちを表すとの霊的意味をもつとも言われています。
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