教会FAQ
詩編119編には節区切りでアレフ、ベト、ギメルなど聞きなれない言葉が括弧書きされていますが、これは何を意味するのでしょうか。

細かいところによく気がつかれましたね。

実はこの詩の表題が(アルファベットによる詩)とある通り、アレフ、ベト、ギメル、というのはヘブル語のアルファベット(正式にはアレフベト、あるいはアーレフベートともいいます。)なのです。

この詩のアレフと括弧書きされた区分の節のはじめは、すべてにその文字ではじまります。たとえばアレフの場合、1節から8節までの各節はすべてアレフの文字ではじまります。同様にベトの場合、9節から16節まではすべてベトの文字ではじまります。いわばヘブル語版「いろは歌」です。

ヘブル語のアルファベットはアレフからはじまり最後の文字であるタウまで合計で22文字あり、ほかにソフィート(sofit)と呼ばれ、語末になると変形する文字 が5文字あります。ギリシャ語のシグマが語中と語末で変形するのと同じです。

テーマは主のみ言葉で、なぜこのような構成になったかは、恐らく記憶のためであろうといわれています。全部で179節もあり、詩編の中では一番長いものですが、とても味わい深く、繰り返し、お読みになり、主の恵みを味わってください。
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