![]() |
![]() |
ご質問の趣旨は、預言者エレミヤ救出のため、クシュ人エベド・メレクに帯同する人数が以下のように「三十人」と「三人」と大きく異なる点についてです。 ○新共同訳聖書38章10節 「王はクシュ人エベド・メレクに、「ここから三十人の者を連れて行き、預言者エレミヤが死なないうちに、水溜めから引き上げるがよい」と命じた。」 ○TEV(Today's English Version) “Then the king ordered Ebedmelech to take with him three men and to pull me out of the well before I died.” 口語訳聖書では「三人」となっており、新改訳聖書では「三十人」、さらにTEVよりも古いKJV(King James Version)では、新共同訳聖書と同様、「三十人」となっていますので、単なる底本の違いではないと考え、日本聖書協会にお訊ねしたところ、以下のような経緯によるものであること教えていただきました。 「新共同訳エレ38:10の「三十人の者」は、マソラ本文をそのまま訳したものですが、1955年の口語訳は、テキストとしてキッテルのビブリア・ヘブライカ第3版の欄外読み替えを採用したもの。その読み替えを妥当と考える学者もあるものの、新共同訳においては、学者の推定より原文に忠実に訳すことを基本的な立場としている」とのことでした。 両グループの訳例として: ○「三十人」グループには以下のような訳があります。 新共同訳、新改訳、KJV (King James Version)、ASV (American Standard Version)、NJV (New King James Version)、NAB (New American Bible) 「三人」グループには以下のような訳があります。 口語訳、RSV (Revised Standard)、NRS (New Revised Standard)、BBE (the Bible in Basic English)、The Good News Bible(TEV-Today's English Version) |
![]() |
![]() |
---|