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アラムの王の軍司令官ナアマンが自分の重い皮膚病を癒してくれた神の人エリシャに対して、贈り物をしたいと申し出ますが、エリシャは癒しは神の力であり、自分のものでは決してないと考え、せっかくのこの申し出を断り、これに対して、ナアマンは「それならば二頭に負わせるほどの土をこの僕にください」と願う場面です。なぜ土がほしいというのかというのが今回の質問です。 以下のコメンタリーを参照しました。 ESV Study Bible: The earth is to be used in the construction of a mud-brick altar (cf. Ex. 20:24-25--*下記注) for Naaman's worship of the Lord. 土はレンガの祭壇を作るのに用いられるものである。 Matthew Henry Commentary: ..but he would have clods of earth out of the prophet's garden, or at least of the prophet's ordering, to make an altar of 彼ナアマンは、祭壇を築くために、かの預言者(エリシャ)の庭の土を入手することを自身で願ったか、あるいは預言者の命により、その土を手にした、、、、) 以上の二つのコメンタリーからわかることは、 「この聖なる地のこの土で真の主なる神への祭壇を作る。」すなわち、「異教の神の地の土でこの真の主なる神の祭壇を作ることはできない。」との意味だと思われます。 なお、「カラー新聖書ガイドブック(The New Lion Handbook to the Bible)」(いのちのことば社)では、 「当時、神はその神の国でのみ礼拝することができると信じられていたので(Iサムエル26:19のダビデのことばを参照)、彼はイスラエルの神の国から土を取った」 と解説しています。 *注: 祭壇を土で作ることについては、出エジプト記20章24節に以下のことが記されています。 「あなたは、わたしのために土の祭壇を造り、焼き尽くす献げ物、和解の献げ物、羊、牛を その上にささげなさい。わたしの名の唱えられるすべての場所において、わたし はあなたに臨み、あなたを祝福する。」 以上 |
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