パソコンFAQ
Windowsが起動するまで黒い画面に白い文字が次々とあらわれますがパソコンはいったい何をしているのですか。

なかなか注意深いご質問です。よいところにお気づきになりましたね。パソコンはとても重要な作業をしているのです。例えば飛行機が離陸するまでに数多くの整備や点検が行われますが、同様にパソコンでもWindowsが安全に起動し、支障なく使用されるために、数多くの作業が実行されます。 詳細は避け、簡単に説明させていただきます。

1.パソコンの電源ボタンをONにすると、まずBIOS(Basic Input/Output System--基本入出力システム)という機器(ハードウエア・ファームウエア)を点検・制御するプログラムが立ち上がります。 BIOSはキーボード、マウスやメモリーなどWindowsの操作に必要な機器のほかプリンターなど周辺機器が接続され正常であるかどうかをチェックします。 この自己診断をPOST(Power On Self Test=自己診断テスト)あるいはDiagnosis(ダイアゴノウシス--診断)といいます。異常があればエラーメッセージや警告文言が表示され、警告音が鳴る場合もあります。 たとえば、デスクトップ型でキーボードが接続されていない場合やメモリーにほこりがたまり、ショートしているような場合です。 このような場合にはWindowsは起動しません。 

なお、BIOSは自己診断のほか機器の動作に関し、いろいろと設定(カスタマイズ)を行うことができ、特定の機器を接続する場合にはBIOSの設定が必要な場合もあります。

2.次にハードディスクのMBR(Master Boot Records--マスターブートレコード)を読み込みます。MBRはハードディスクの先頭にあり、パーティション(分割領域)情報が記録されており、その情報に基づき、Windows起動プログラム(Loader--ローダー)がある領域を探し、これを読み込みます。

3.最後のステップとしてWindowsが立ち上がるのですが、その際、レジストリーという巨大なWindowsの設定情報を読み込み、その設定に基づきはじめてWindowsが起動することになります。
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