パソコンFAQ
教会資料を作成中に誤ったデータで上書き保存してしまいました。

それは大変ですね。心から同情申し上げます。マイクロソフト社ワードの場合、 「上書き保存」はたとえばコントロールキーと文字キー[S]の同時押し下げで保存できる、いわばワンタッチで保存できるので、よく利用するのですが、誤ったデータでついうっかり上書き保存してしまうと、元に戻すことができない危険性があります。実は私(KENNEL-サイト管理人)も過去に同じことをやり、書き換えるのに長時間を要した苦い経験があります。単に時間の空費のみならず、内容そのものを思い出すのにもずいぶんと苦労しました。

このような事態の再発を回避する機能がワード備わっていますのでご紹介します。

手順: メニュー「ツール」→「オプション」の保存タブにある「バックアップファイルを作成する」の前のチェックボックスをクリックし、チェックをいれる。

                          

次に作成しようとするファイル名で「名前を付けて保存」を実行する。(入力前の空ファイルでも可。適当な名前をつけてください。)

以降、上書き保存するごとに元ファイルの保存とともに、バックアップファイルが「バックアップ〜ファイル名.wbk」で自動作成されます。なお、このバックアップファイルには保存直前のデータが保存されます。複数ファイルは作成されませんのでご注意ください。拡張子はwbkですので、ここを本来の拡張子doc.またはdocx(Word2007の場合)で書き直すと保存した元ファイルの一つ前のデータでファイル開くことができます。

なお、念のため、ワードの「オプション」には次の機能がありますので、混同しないよう説明させていただきます。

自動バックアップ:
自動的にバックアップファイルが作成されるのではなく、編集中のファイル情報を、指定した分単位で定期的に保存するもので(=編集状態の自動保存)、たとえば停電その他の理由でパソコンが強制終了したような場合、次にワードを起動したときに復元メッセージが表示され、直前に自動保存された状態でファイルを復元することができます。

高速保存:
ファイルに加えて変更だけをバックグラウンドで保存しますのでデータサイズの大きなデータなどは時間を節約することができますが、「上書き保存」または「名前を付けて保存」しない限り、高速保存された変更は反映されません。またこのチェックボックスをオンにしたまま保存すると、データサイズが大きくなりますので(データの削除情報まで保存される)、保存の場合はチェックボックスをオフにして保存してください。また上記「バックアップファイルを作成する」機能をオンにしていると高速保存機能はオフになります。つまり両者は相反する機能だからです。なお、高速保存の場合でも15回目になると高速保存ではなく、完全保存が実行されます。念のため、保存は論理的順序での保存ではありませんのでネットワーク上でファイルを共有するような場合は使用を避けてください。
                                                                                                             以上
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