日本基督教団 西神戸教会月報
2011年6月号
☆天地の主である父よ、あなたをほめたたえます。これらのことを知恵ある者や賢い者には隠して、幼子のような者にお示しになりました。そうです、父よ、これは御心に適うことでした。 (ルカによる福音書10章21節) ☆あなたがたの見ているものを見る目は幸いだ。言っておくが、多くの預言者や王たちは、あなたがたが見ているものを見たかったが、見ることができず、あなたがたが聞いているものを聞きたかったが、聞けなかったのである。 (ルカによる福音書10章23・24節) 早や6月となりました。あっと言う間に2011年も半年が過ぎようとしています。そんな月日の流れの中で、神様は様々なものを私たちに与えてくださいました。その与えられたもの(者・物)や事柄をどう受け止めているかによって、私たちの歩みは異なっていきます。私達の歩むべき方向は、様々な事柄や出来事の中で、神様が私達に与えてくださっているものをしっかりと見、聞くことができるか否かで変わってくるのです。 聖書においても御心を知ることの大切さが語られています。弟子たちは、主イエスの選びによって、それぞれの働きの場へと遣わされて行きました。その遣わされた所で彼らは、不思議な力に満たされて豊かな働きをすることができました。彼らは、自分たちの無力さや弱さや欠けを知っていたからこそ、その出来事を神様が助け行わせてくださったことを驚くと共に喜ぶことができました。「知恵ある者や賢い者には隠して、幼子のような者にお示しになりました。」と語られているように、力や知恵が特別優れている者ではなく、主イエスの語ることを素直に受け入れ、信じることのできる者が選ばれているのです。主の言葉に従って歩み出して行く時に、自分たちの思いや経験や力を越えた出来事に出会うのです。自分に囚われる事なく、主イエスの言葉を信じて歩むことが大切なのです。自分で自分の限界を作り、失敗を恐れ、尻込みし、主イエスの言葉に従えない時、せっかく神様から与えられた大切なチャンスを逃してしまうのです。この経験は、誰もができるものではないのです。だからこそ、その選びの中にあることを知る時、神様の御心を受け止め、何事も恐れる事なく、主イエスを信じて歩み出していくことが大切なのです。私達が不可能と思っている事をも可能にしてくださる神様の業に出会い、神様の御心を知り喜ぶことができるのです。当然、自分の力では不可能であることを神様が可能にしてくださった事を知る事のできる者でないと御心に気づくことはできないのです。 日々私達に与えられている事の中に、神様の御心を見出し、歩めることの幸いを味わうことができればと願います。それは、私達の思いを越えたものであり、思わぬ事へと導かれて行く事もあるのです。私達が囚われている様々な価値観や知恵や思いから解き放たれて、幼子のようになることが大切なのです。 |
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