日本基督教団 西神戸教会月報
2012年04月号

☆神は、独り子を世にお遺わしになりました。その方によって、わたしたちが生きるようになるためです。ここに、神の愛がわたしたちの内に示されました。わたしたちが神を愛したのではなく、神がわたしたちを愛して、わたしたちの罪を償ういけにえとして、御子をお遣わしになりました。ここに愛があります。 (ヨハネの手紙一4章9・10節)

  2012年度が始まりました。今年は、寒い日々が続きましたが、イースター礼拝を迎えると共に、嬉しい春がやってきました。闇に光を、絶望に希望を、死に命を与えてくださったイースター礼拝によって、豊かな1年の歩みを始めることができました。周りを見渡すと桜の花が咲き誇り、チューリップも誇らしく、色とりどり、様々な形をした花を咲かせています。イースターにおいて、人は神様の愛を示されました。神様が、人をこよなく愛していることの現れとして、イエスを世に与えてくださり、犠牲としてくださったのです。その愛に偽りはないのです。そのことを知る時、生かされていることの意味を知るのです。ここに愛があります。

  2011年度を振り返る時、どんな時にも神様の愛と恵みが与えられ、歩むべき道が備えられてきたことを知らされます。様々な状況で教会に来れなくなった人々も増え、後半には財政的に困難な状態を迎えましたが、無事に1年を終えることができたことを感謝します。また、イースター礼拝と子どもの教会イースター礼拝、さらには礼拝後に行われた愛餐会も恵みに満たされ、希望と喜びに満ちた時となりました。与えられた新しい1年、神様を信じて、どんな中であっても神様に守られて歩みたいと願っています。

  2012年度も昨年度に引き続き、目標を"神の愛に支えられて歩み出す共同体一愛に結ばれて"として歩みたいと思っています。そこには、私達が歩む中で欠けてはならない大切な事として、"愛"があるということに、心を向けて歩みたいという願いが込められています。東日本大震災・阪神淡路大震災を通して、神様から問われた教会の大きな課題として"共に生きる"ということがあります。何年もかかる復興への歩み、そこで苦しみ・悲しみ・痛みを負い続けている人々に心を寄せて、私達の与えられた場所で出来る最大限の働きへと心を向けて行きたいと思います。兵庫教区での歩みにおいても、他の教会に心を寄せて繋がり、共に荷を負う教会でありたいと願っています。そして、この地にあっては、教会と幼稚園が、人々の心と生活の拠り所となり、神様の愛が溢れる場所となることを切に祈ります。様々な場面で神様の愛と出会い、私達自身がごく当たり前に自然に他者を愛せる者となることが出来れば幸いです。それは、私達の信仰のあり方が問われる歩みとなるでしょう。今、教会も幼稚園も転換期を迎えています。今だからこそ、どんな状況の中にあっても、それぞれが神様から与えられた役割を担うことで、豊かな道と歩みが与えられることでしょう。

  2012年度も豊かな一年となるように共に祈り歩みましょう。
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