日本基督教団 西神戸教会月報
2014年6月号
☆神の霊によって導かれる者は皆、神の子なのです。あなたがたは、人を奴隷として再び陥れる霊ではなく、神の子とする霊を受けたのです。 《ローマの信徒への手紙8章14〜15節》 ☆この霊こそは、わたしたちが神の子供であることを、わたしたちの霊と一緒になって証ししてくださいます。もし子供であれば、相続人でもあります。神の相続人、しかもキリストと共同の相続人です。キリストと共に苦しむなら、共にその栄光をも受けるからです。 《ローマの信徒への手紙8章16〜17節》 6月を迎え、早くも梅雨に入りました。神様から命が与えられ、日々の歩みを神様と多くの人に支えられて、豊かな恵みで満たされていることを感謝します。梅雨は、雨が多く、過ごしにくい日々ではありますが、自然界においては必要な一時でもあります。それゆえ、梅雨と上手に付き合っていくことが大切なのです。しかし、人間の奢りにより、近年著しい異常気象が引き起こされるようになりました。人が快適な生活を求め続けた結果として、自然界が悲鳴を上げ、今までと同じ営みができなくなったのです。今年の梅雨も、例年とは異なる雨の降り方をしています。局地的に大雨が降り、各地で災害が起こっています。人のもたらした悲しい現実が、突き付けられています。この異常気象は、これから迎える夏まで様々な現象として現れてくると言われています。神様から与えられているものでは満足できず、欲張りすぎた人間の罪の結果とも言えるのではないでしょうか。これから迎える日々、全世界で自然災害が起こらないことを切に祈ります。 さて、今教会では、聖霊降臨節を迎えています。ペンテコステ(聖霊降臨日)において、弟子たちに与えられた聖霊により、今の私たちの歩みがあることに思いを馳せつつ、歩む時が与えられています。イエスの十字架と復活、さらには昇天という出来事を経て、自らが弱く小さな存在であることを思い知らされた弟子たちが、イエスの言葉を信じ、神を信じる事によって、聖霊降臨の出来事を経験しました。そして、聖霊を受けることで、人の思いや知識や経験をはるかに越えた力が与えられたのです。イエスの捕らわれと十字架において、逃げて隠れてしまった、弱く小さな存在であった弟子たちが、神様から聖霊が与えられ、力を受けて、様々な恐れや束縛を越えて、世の人々に対してイエスの行った業を語り、神を証ししたのです。そして、その力強い働きによって教会が誕生したのです。神の霊を受げる者は、世の人々や世の様々な力から、解き放たれて、神の働き人とされるのです。そして、神の霊により、神の導きの中に身を委ねる者を"神の子・神の相続人"と聖書は語っています。。私たちは、神の霊を受けているでしょうか。また、神の霊を受けていることに気づいているでしょうか。私たちの力を越えたものを、神様は私たちに与え続けていてくださっているのです。それを知る者・信じる者は、その力を受け取り、神様の導きに応えて歩むことができるのです。その霊を受けた者は、奢ることも高ぶることもなく、神様の与えてくださった力に応じて生きる者とされるのです。 神様は、世を生きる私たちに大切な役目・役割を委ねてくださったのです。それをなし得るために、目に見えないカとして、聖霊を与え続けていてくださっています。その力を私たちが正しく用いることで、神の証しが豊かになされていくのです。 |
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