日本基督教団 西神戸教会月報
2001年 5月号
”聖霊”とは何か、と聞かれてもなかなか答えられません。確かなこととして言えるのは、見えざる神の力ということです。ある人は「人間の魂の中における神の命」と表現します。人間の内側に働く神です。その神が私たちの歩みを導くのです。今まで、この世の価値観でしか物事を捕らえられなかった者が、”聖霊”の力を受けることにより神のみ心から物事を見、考え、捕らえられるようになるのです。人間的に力弱く、欠けたる器が”聖霊”に満たされると驚くべき力を発揮するのです。それは、世における能力や権力や財力などの力の関係(優劣・強弱・大小・etc)とは異なる神の知恵と力が与えられ、神によって道が開かれるのです。 実際、イエスの十字架を前にして恐れて逃げ去った弟子たちが、復活の主イエスと出会い、その後”聖霊”を受けることにより、主の証し人として自らの命を懸け、死を恐れずに歩みを進めるものとなったのです。”聖霊”なる見えざる神がいつも共にいたもうことを確信する時、私たちに新しい世界が広がるのです。生命そのものが自分だけのものとはならず、神に与えられ、他と共に出会って初めて生きる命であることを知るのです。”聖霊”は、私たち一人ひとりにいつも語りかけられる神の言の意味を伝え、歩むべき道を示してくれるのです。私たち人間は、聖霊の助けを受け、神のみ心とご計画を知らされるのです。そして、その歩みを成してゆく中でいつもそばで助け、力を与え、導いてくれる神と出会うのです。 そんな思いを伝えてくれる竹村英子さんの詩「神の力」を紹介します。
私たちにとって大切なペンテコステ(聖霊降臨日)を喜びに満たされ迎えましょう。 |
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