日本基督教団 西神戸教会月報
2001年12月号
今年もクリスマスの時を迎えようとしています。クリスマスは、神が大切な独り子を世に遣わされ、人に愛をしめし、暗闇に光を与えてくださった日です。そのクリスマスのメッセージを、どのように伝えていくかにいつも心悩まされています。今も教会・幼稚園・施設と様々な場所でのメッセージを考えながら、その場にいるみんなとクリスマスの喜びを分かち合い、一人ひとりが豊かな神の恵みを受けて、それぞれが世に遣わされて行く事が出来るようにと祈っています。 毎年、幾つかのクリスマス礼拝を経験しますが、”飼い葉桶の中に寝かされたイエス”が、場所や環境や時によって、異なった恵みとして私に与えられてきます。私にとって、それがクリスマスの喜びです。どんな中にあっても神が共にいてくださり、弱い私を支え、み言葉を語る者にしてくださいます。神は、ありのままの私を受け入れていてくださり、またそんな私を受け入れてくれる人々をいつも与えていてくれています。神の愛の中で、人として生きる喜びを様々な交わりによって与えられています。そこには何も特別なものが、あるわけではありません。 世の人々は、クリスマスになると様々なものを求めます。雰囲気を盛り上げる華やかな飾りやおなかを満たす贅沢な食べ物や欲を満たす高価なプレゼント等、数え上げれば限りがありません。また、若い人々は、クリスマスを一緒に過ごす為のパートナー捜しに一生懸命です。どこに飼い葉桶に寝かされた赤ちゃんが存在するのでしょう。どこに神の愛が示されているのでしょうか。自分だけの喜びに満たされている人の側に、大切にすべき人々がいつも存在しているのに気が付かないでいるのです。クリスマスの本当の喜びを一人でも多くの人が知り、神の愛が地に満ちることを切に祈ります。サンタクロースが神の愛を分け与えているように、私たちも心からイエス・キリストの誕生を喜び、感謝し、他の人と共に生き、様々なものを分かち合うクリスマスとなれば幸いです。 「いと高きところには栄光、神にあれ、 地には平和、御心に適う人にあれ。」(ルカによる福音書2章14節) |
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