日本基督教団 西神戸教会月報
2007年7月号

                   
 兄弟たち、万一だれかが不注意にも何かの罪に陥ったなら、"霊"に導かれて生きているあなたがたは、そういう人を柔和な心で正しい道に立ち帰らせなさい。あなた自身も誘惑されないように、自分に気をつけなさい。
                  《ガラテヤの信徒への手紙6章1節》
各自で、自分の行いを吟味してみなさい。そうすれば、自分に対してだけは誇れるとしても、他人に対して誇ることができないでしょう。
                  《ガラテヤの信徒への手紙6章4節》

 今は、梅雨の時期を迎えて、過ごしにくい日々を送っています。本来自然の秩序においては、無くてはならない時だったのですが、近年自然のあり方が変わってしまって、雨の降り方も激しくなったり、梅雨なのに雨が降らずに30度を超える暑い日々を送らねばならない時もあります。神様は人を愛して"ノアの洪水"の後に二度と滅ぼすことはしないと約束の虹を与えてくださいました。神様は、人を救うために大切な独り子をまで惜しまず与えてくださったのです。今生じている災害は、天災・自然災害というのではなく、自然を壊し、自分のことしか考えられなくなった人間が創り出した人災なのです。神様が与えてくださった大切な自然の秩序である暑さを嫌い、寒さを嫌がり、梅雨を不快に思い自然の営みに感謝する事なく、今の状況をもたらしてしまいました。神様の事・他者の事を考えられず、人は多くの人々を悲しく、苦しい状況に知らず知らずのうちに追い込んでしまったのです。

 神様に与えられた豊かで恵みに満たされた世界を、他者と共により良く歩んで行きたいと願って止みません。それを成し得るには、神様が主イエスにおいて世に与えてくださった愛によって、人と人とが互いに愛し合い、支え合い、補い合いながら、世を創り出して行かなくてはならないのです。他者も自分も共に豊かな恵みの中を歩めるように、それぞれが他者と自分の歩みに責任を持たなくてはならないのです。他者のみに目を向けて批判するのではなく、自らも自分の行いも吟味していかなくてはならないのです。上記の:聖書の箇所において"互いに重荷を担いなさい。"(ガラテヤ6:2) "めいめいが、自分の重荷を担うべきです。"(ガラテヤ6:5)と語られています。神様によって自己と他者との関係をしっかりと見つめ直し、本来のあるべき姿に立ち返って行かなくてはならないのではないでしょうか。神様は、"人が心に思うことは、幼いときから悪いのだ。"(創世記8:21)と語り、二度と滅ぼさない事を約束してくださいました。その事を忘れずに、神様から与えられている大切なものをしっかりと受け止め、受け入れ、喜びと感謝の中を歩んで行くことができれば幸いです。神様は、どんな私たちをも愛し続けてくださっているのです。その愛を信じて歩みましょう。

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