日本基督教団 西神戸教会月報
2007年12月号

                   
人はわたしたちをキリストに仕える者、神の秘められた計画をゆだねられた管理者と考えるべきです。この場合、管理者に要求されるのは忠実であることです。            《コリントの信徒への手紙一4章1・2節》

ですから、主が来られるまでは、先走って何も裁いてはいけません。主は闇の中に隠されている秘密を明るみに出し、人の心の企てをも明らかにされます。                            《コリントの信徒への手紙一4章5節》

  アドベント第3の主日を迎えました。アドベントクランツも3本目のローソクに火が灯り、あと1本残すのみとなりました。クリスマスへの十分な備えができているでしょうか。心の備えは、どうですか。神様が大切な独り子を私たちのためにお与えになり、神様の愛が形となって示されたのです。その独り子は、いと小さき夫婦に与えられた大切な子どもでした。その夫婦は、ローマ皇帝の命令によって強制的に身重でありながらも旅に出なくてはなりませんでした。更には、身重であっても誰も気に止めてくれず、夜に宿る場所も無く、家畜小屋に泊まらなくてはいけなかったのです。そして家畜小屋で泊まったその夜、イエスはこの世に誕生したのです。力無く、財も無く、宿るところも無く、イエスはこの世に来られました。そして、世の終わりにおいては、何の罪も犯していないにもかかわらず、犯罪人のごとく十字架に付けられてしまったのです。しかし、その死は、神様のご計画において神の栄光を現す復活へとつながったです。 クリスマスの出来事、十字架と復活、聖霊降臨と神様のなされる業は、私たちの理解や思いをはるかに越えているのです。その中に神様の与えてくださる恵みがあることを信じる事ができたとき、私たちの歩みは闇に閉ざされることはないのです。

  闇に光を、絶望に希望を与えてくださる神様の業に心をむけて、クリスマスの喜びが全ての人にもたらされることを祈りつつ、自らの歩みを整えてクリスマスを迎えたいものです。クリスマスは、愛の与えられた日なのです。「神は、独り子を世にお遣わしになりました。その方によって、わたしたちが生きるようになるためです。ここに神の愛がわたしたちの内に示されました。」(1ヨハネ4:9)と聖書は語ります。今の世は、愛に欠けた世となりつつあります。いたる所で人と人とが傷つけ合い、命を奪い合い、自分の生活のために平気で他者を犠牲にしていくのです。自分中心で他者を置き去りにしてしまっている悲しい世の中となっているのです。今こそ全ての人との合言葉として"クリスマスおめでとう"と言い合える世となることを切に願い祈りつつクリスマスの備えをしていきたいものです。

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