日本基督教団 西神戸教会月報
2008年1月号

                   
希望はわたしたちを欺くことがありません。わたしたちにあたえられた聖霊によって、神の愛がわたしたちの心に注がれているからです。 《ローマの信徒への手紙5章5節》

 新しい一年がやってきました。2007年はどんな年でしたか。新しい2008年に何を望み、何を願っているでしょう。私にとって、昨年は良い年でした。とてもしんどくて、時には苦しい思い、悲しい思いに出合いましたが、命を与えられて"今"を迎えることができています。様々な中にいつも神様が居てくださり、支えと助けを与えてくださいました。そのことが喜びとなり恵みとなり、良い年とさせてくださったのです。

 一つの物事も捉え方一つで変わるのです。どこから、どのように見ていくのか。どう受け止めるのか、それによって私たちの歩みは変わってくるのです。その大切なものとして、私には信仰が与えられています。そのことによって豊かに生きることができているのです。私の及ばないものに神様の力と業が与えられて行く事を経験する中で、生きて行くことの喜びが与えられるのです。

 2008年がどんな年になるかは、誰にも分かりません。しかし、神様によって生きる時、どんなことの中にあっても希望を見出して歩むことができるのです。私たちの信じる強さによって、物事は動き出していくのです。

 使徒パウロは、様々な困難に出会いながらも神様を信じ歩み続けました。そして信仰によって安らかに、穏やかに歩む道を与えられました。キリストに出会う事によって"苦難をも誇りとします。" とまで語るのです。パウロは、「私は知っているのです、苦難は忍耐を、忍耐は練達を、練達は希望を生むことを。」信じていたのです。その強さがここに現れているのです。

 私たちにとって大切なことは、信じることです。信じること`こよって、新しい道が与えられてくるのです。現実に塞がれてしまっている時、いくらもがいても先には進みません。見えない現実がそこにあることを神様によって与えられるのです。私たちには、それをなし得るカも智恵も財もありません。しかし、無くても生きる道が用意されているのです。

 この世の価値観に振り回されず、今自分に与えられている神様からの素晴らしいプレゼントに心を向けていきましょう。神様から与えられている恵みを数えていくと、数え切れないほどのものに満たされていることに気づくのです。気づくことが何よりも大切なのです。気づくと自分に与えられている世界は変わるのです。

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