涸れたる谷間に
                              
 讃美歌21 130 涸れたる谷間に
ジュネーブ詩編歌(Genevan Psalter)のひとつです。ジュネーブ詩編歌は宗教改革者J.カルヴァンが礼拝で会衆が母国語で歌えるようにと、聖書のみことばである150の詩編全部を歌えるようにしたもので、その124からなる旋律は詩編歌旋律と呼ばれています。
1
()れたる谷間(たにま)に (みず)(もと)めて
あえぎてさまよう 鹿(しか)のごとくに
わが(たましい)は (かみ)(もと)むる。
顔仰(かおあお)()は いついかなる()か。

2
この世の()人々(ひとびと) われを(かこ)みて
あざけりののしり ()()なく()う、
「お(まえ)(かみ)はどこにいるか」と。
ただ(なみだ)のみが ()ごとのわが(かて)

3
(おも)えばなつかし ()()りし日々(ひび)
よろこび(うた)いて (まつ)りに(つど)い、
(まえ)()して 感謝(かんしゃ)をささげ。
(かみ)をたたえし 祝福(しゅくふく)日々(ひび)よ。
4
(いま)、わが(たましい) うれいに(しず)む。
大波(おおなみ)とどろき われを()えてゆく
なにゆえ(かみ)は (いの)りを()かず、
(くる)しむがわ()を (わす)見放(みはな)すか。

5
なにゆえうなだれ (おも)いみだれて、
なにゆえ(うめ)くか、わが(たましい)よ。
ただ()(のぞ)め (いわ)なる(かみ)を、
そのみ(かお)こそが わが(すく)いなれば。

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